軽井沢移住生活、丸7年が経ちました
先日たまたま住民票を取得する機会があり、内容に目を通していたら、軽井沢町に住民票を移した日が“2015年3月10日”となっていました。
ちょうど7年前――えぇっ、7年!?と自分でも月日の経過の早さに驚いてしまいます。
写真は、引越してきた日、貯木場から拾ってきた薪(というか、今見るとこれは焚きつけ用の木ですね)で初めて薪ストーブを焚いた夜のもの。包み込まれるような優しい暖かさ、そしてゆらゆら揺れる炎の癒し効果に感動したのをよく覚えています。
そして……ちょうど軽井沢移住生活丸7年となったこのタイミングで、当コラムも記念すべき100回を迎えることができました。
本当に感慨深いです。毎月2回更新なので50ヶ月、つまり4年以上も連載していることになります。
当初、担当の方と「100回続けられたらいいですね!」なんて話した記憶がありますし、100回記念を迎えることは目標の一つでもあったので、ネタ切れと戦いながらも(笑)こうして継続させていただけたこと、また時々でもこうして読んでくださっている方々に感謝を伝えたいです。
100回目となる今回のコラムでは、私自身が初心に帰る意味も含めて、7年間の移住生活の振り返りをしてみたいと思います。
驚きの連続だった移住1年目
私たち夫婦(+愛犬)が移住を決めた7年前は世の中がこんなことになるなんてもちろん想像すらしておらず、ただ「軽井沢が好き」「ここで暮らしたい」という気持ちだけで引越してきました。
夫も私も関西の出身ですし、別荘があるような家で育ったわけでもなく、軽井沢には縁もゆかりもありません。
ただ新車が納車された日に「せっかくだからどこかドライブに行こう」という話になって、それなら軽井沢に行ってみたいと初めて訪れ、他に類を見ない景観の美しさにビビッときてしまったんです。
ノリと勢いですね(笑)
そこからは時間を見つけては軽井沢を訪れ、土地探しを開始。
しかしながら、すぐには気に入る土地も見つからなかったし、現実的に夫の通勤問題もあって、結局話が進んだのは最初に計画を立ててから2年後のことでした。
そうして移住してきた年はもう、何もかもが新鮮で新たな発見の連続でした。
軽井沢では4月ではなく5月に桜が咲くこと、梅雨時期は思いがけず冷え込んで薪ストーブを焚く夜があること、それから……新緑の若葉がこれまで見たこともないほどみずみずしく美しいこと。
夏の朝の清々しさは逃すのが惜しいほどで、時間を見つけては愛犬を連れて千ヶ滝別荘地内をお散歩し、恵まれた環境で生活できることを幸せに感じていました。
もちろん、これは今も同じ気持ちです。家の近所をお散歩するだけで、町中を車で走るだけで、ハッとするほど美しい景色に出会えるなんて最高です。
軽井沢で暮らすようになって、住環境の大切さを実感するようにもなりました。
家も庭も道も十分なゆとりがあって、土の匂いがして、映画のワンシーンのような、絵画のような、そんな世界に身を置いていれば、小さなことで苛立ったり心が荒むこともありません。
実際、移住してからの私はずいぶん大らかになったと思います。普段から自然に触れ、鳥や虫、野生動物の存在を感じながら暮らしていると、何もかも思い通りにいくわけがない、手に負えないことのほうが多いのだと悟るのかもしれません。
軽井沢移住で、行動範囲が広がった
軽井沢にきたことで、格段に行動範囲が広がり楽しみが増えたのも移住して良かったことの一つです。
春は上田城に桜を見に行ったり、唱歌「朧月夜」で有名な飯山の菜の花畑を見に出かけたり、新栗の時期は小布施までドライブ、松茸が出回ると上田や別所温泉まで食べに出かけるのも恒例になりました。
信州は自然も食材も豊かで、四季のうつろいを存分に味わえる、本当に贅沢な環境だと感じます。
また、ちょうど移住した年に北陸新幹線が延長されたことで、これまで訪れたことのなかった金沢や福井が身近な存在に。
私はお鮨も蟹も大好物なので、金沢でお鮨を食べたり福井で蟹づくしをいただいたり……と、気づけばまた食べ物の話題になってしまいました。なるほど、太るわけですね(笑)
ただ信州は本当に広いので、移住丸7年が経っても未知の場所がまだまだたくさんありますし、軽井沢も毎年新しいお店やスポットが誕生していて、まったく飽きないどころか行きたい場所ばかりで追いつけていない状況。ようやく暖かくもなってきたので、旬の情報をお届けできるようそろそろ積極的に出かけますね。
さて、そんなこんなで、あっという間に移住生活8年目です――今年は私自身も少し環境の変化があるので、また新鮮な気持ちで軽井沢生活を送ることができそうです。
この7年、軽井沢は移住者含め年々訪れる人が増えていますよね。最近は冬のオフシーズンでも観光地は満車だったり満員だったりして目を丸くしております。ますます活気づく軽井沢の今後がとても楽しみです。