ようやく雪景色
真冬だというのに昼間は10度近くあったりして、今年は本当に暖冬だなぁと思っていた矢先、ようやく雪景色となりました。
日常生活を送るにはもちろん雪がない方が楽なのですが、降らないと降らないでなんだか寂しい気も(笑)。それにやっぱり、軽井沢の冬は雪景色が似合いますね。
雪が降った日の朝は、お庭で動物の足跡を探すのが私の楽しみ。肉球の跡があるとこれはキツネかな、とか、後ろ足が縦に並んでいると野うさぎだな、とかだんだん判別できるようにもなってきて、成長を感じます(笑)
シン、と静まり返った空間にキツツキの音が響くのも好き。低く、穏やかな振動音。なんだか癒し効果を感じるのは私だけでしょうか。
そうそう、“雪の日の静けさ”も軽井沢に移住してから知ったことの一つです。「雪の日は外が静かで…」というのは聞き知っていましたが、初めて体感した時には、なんだか別世界に迷い込んだような気持ちになったことを覚えています。
雪の日が静かな理由は、雪が音の振動を吸収するから。これもなんとなくは知っていたことですが、その秘密は雪の結晶の形にあるそうです。
八角系だったり六角形だったり、雪の結晶はそれぞれ複雑な形をしていますが、結晶の隙間部分に音の振動が閉じ込められ、それによって音が響かなくなるのだそう。条件によっては80%以上の音を吸収するのだとか。
こちらは氷点下の朝、カーポートの窓にびっしり張り付いた雪の結晶です。眺めるほどに綺麗な形をしていて、芸術的だなぁと見入ってしまいます。
この結晶の隙間部分に、音の振動が閉じ込められるわけですね。
今年は特に雪が少なく、雪景色に出会えるタイミングも難しいのですが、雪にすべてを覆われた真っ白な無音の世界は、冬にしか味わえない軽井沢の魅力。ぜひ多くの方に知ってもらいたいです。
やどりぎを発見!
みなさまは『やどりぎ』をご存知でしょうか?
お恥ずかしながら、私はつい最近まで知りませんでした。もちろん名前を聞いたことはあったのですが、どういうものだかまるでイメージがなかったんです。
冬に愛犬のお散歩をしている途中、ふと上空を見上げると、木々の間にもじゃもじゃとした“何か”があります。私はそれを大きな鳥の巣だと認識していたのですが…まさかの、これこそが『やどりぎ』だったんですね!
この立派な『やどりぎ』は、なんと1,000m林道の浅間台交差点で発見しました。あまりにも立派だったので、嬉しくなってわざわざ車から降りて撮影したんです。
地面には根を張らず、他の樹木の幹や枝に根を食い込ませて成長する寄生植物なのだそうですが、こんな綺麗なまんまるの球形になるなんて面白いですよね。『やどりぎ』はヨーロッパでは神聖な木とされ、幸運のモチーフとしてクリスマス飾りなどにも使われているようです。
「もしかして知らなかったのって私だけ…?」と不安になり、先日インスタグラムでアンケートをとってみたところ、8割が“知らない”との回答だったので少しホッとしました(笑)。
意識して木々の間を見ていると軽井沢町内のあちこちに『やどりぎ』が生息しているので、探しながらお散歩してみるのも楽しいかもしれません。
間もなく移住して丸5年が経とうとしていますが、まだまだ知らないことがたくさん。軽井沢暮らしは、日々発見です。