冬にしか味わえない、軽井沢の魅力

雪梅

  • 2020年2月17日
  • Karuizawa Life

雪の金沢

梅

週末、一泊で金沢へ行ってきました。

北陸新幹線の開通でぐっと身近になった金沢。軽井沢から新幹線で約2時間と、小旅行にちょうど良い距離です。

冬の北陸というと雪が降っているイメージだったのですが、これまで一度も雪景色に遭遇したことがなく…しかし今回初めて雪降る金沢を訪れることができました。

極寒で迷いつつも、せっかくだからと兼六園へ。

もうすでに梅が咲いていて…白加賀の花に雪が積もり、凍っている様が可憐で、それでいて力強く、しばらく見入ってしまいました。

雪と梅。なんとも風情のある光景だなぁと思い調べてみましたら、漢詩に「雪梅」という詩がありました。

【雪梅】

有梅無雪不精神

有雪無梅詩俗了人

薄暮詩成天又雪

興梅併作十分春

−梅が咲いていても雪が降っていないと風景が生き生きとしたものにはならない。雪があっても詩心が起きないようではせっかくの風景も平凡なものになってしまう。夕暮れ時、詩ができ上がり、雪が降ってきた。梅と雪と詩を合わせて、春の情趣を十分に味わえる−

兼六園

立春過ぎ、春の雪が降った兼六園は、まさにこの詩の世界観そのままでした。

そして冬の兼六園といえば…の、唐崎松の雪吊り。

兼六園の唐崎松は国内随一の枝ぶりとも言われているそうですが、この美しい佇まいを維持するためにどれほどの手間暇がかけられているのか…ため息をこぼしながら見上げていました。

凍えるような寒さではありましたが、雪化粧の兼六園の美しさは格別の良さがありますね。思い切って行って正解でした。

ひがし茶屋街

夜はひがし茶屋街へ。

これまで昼間に訪れることが多かったのですが、今回夜に訪れたらぐっと雰囲気が違ってとても素敵でした。

お土産屋さんとカフェが並ぶ場所という印象でしたが、夜は鮨、割烹、バー、そしてお茶屋と、大人の集う場所に変わるのですね。

実はひがし茶屋街は、20代半ば、会社員をしていた頃、金沢出張の際に連れてきてもらったことがありました。その時もちょうど夜に粉雪が舞っていて、なんて素敵な場所なんだろうと感激した記憶があって。

あの頃は、まさか自分が軽井沢に移住し、何度も金沢を訪れるようになるなんて思いもしなかった。人生って本当に面白いですね。その時の記憶と同じ風景を見ることができたのも感慨深かったです。

今回は、予約していたミシュラン1つ星のお鮨を堪能したあと、偶然にも金沢に居合わせた友人と合流しシャンパンバーで深夜まで。思いがけず盛り上がった夜になりました。他にも雰囲気のある素敵なバーが色々あったので、また色々訪れてみたい!

八風温泉へ

八風温泉

金沢から軽井沢に戻った夜、冷えた体を温めるためルグラン軽井沢ホテル&リゾート内に有る『八風温泉』に行ってきました。

2018年オープンのこちらのホテル、レストラン利用はしたことがあったのですが、温泉はまだ伺ったことがなくて。噂で「すごく良いよ!」と聞いていたのですが、私もお気に入りになりました。

低温でも高温でもないサウナがちょうどよく、とても気持ちいい。今は時期もあると思いますが、人も少なくて快適でした。

まだまだ寒い日が続きそうですし、免疫を上げるためにも温泉通いを習慣にしたいと思いました。せっかく町内に素晴らしい温泉施設があるのだから、活用しないとですね。

祝50回!

気づけばこちらのコラムも、今回で50回目の更新となりました。

月に2回、拙い文章ではありますが、その時々の軽井沢での暮らしをお届けすることで、私自身も日常を楽しませていただいています。長い間続けさせていただき感謝しております。

今後ともコツコツと書いていきますので、ぜひ引き続きご覧いただけましたら光栄です。

2020年2月17日
Karuizawa Life

PAGE TOP