夢見ていた暮らし
―軽井沢に住んだら、愛犬と一緒に別荘地をお散歩して、新鮮な野菜や果物、美味しいモノをたくさん食べて、ゆっくりと家で過ごして、時間に追われない生活をして……。
軽井沢移住を夢見ていた頃、そんな理想のライフスタイルを思い描いていました。
確かに軽井沢に移り住んでからは、以前より大らかになった自分に気がついたり、気持ち的にかなり余裕ができたと感じましたが、仕事が忙しくなるにつれ、最近は結局バタバタとした毎日に戻ってしまっていました。
それが今このような状況になって、ポジティブに捉えれば、ですが……まさに夢見ていた軽井沢暮らしが実現できている気がします。
今日も千ヶ滝別荘地をゆっくりと、1時間以上かけてお散歩してきました。
昼間は歩いていると汗ばむくらいの陽気で、ふと辺りを見渡すと、桜の蕾が膨らんで少し咲き始めていたり、タンポポが元気に咲いていたり……春の訪れを感じて心が弾みました。
「移住しよう」と決めて、最初にしたこと
前回に引き続き、今回のコラムも私自身の「軽井沢移住のきっかけ」について書かせていただこうと思います。
夫と一緒に初めて軽井沢を訪れた際、景観の美しさに感動した私は即座に「ここに住みたい!」と思ったわけですが、もちろん実現するまでには様々な課題がありました。
軽井沢移住と一口に言っても、方法はいくつかあります。
土地から探して注文住宅を建てるのか、新築の建売を買うのか、中古物件をリノベーションするのか。
私は自分で家を建ててみたい気持ちが強く最初から注文住宅を希望していたので、さっそく土地探しからスタートすることにしました。
ただ、この土地探しが本当に難しくて……ネット検索でももちろん情報は出てきますが、そもそも土地勘がないので、どのエリアを選ぶべきか、どのあたりが暮らしやすいのかもわからず判断がつかないのです。
そこで私はまず、実際に軽井沢移住した方のブログを検索して読み漁ることにしました。
私の場合は夫が東京に通勤することになるので、同じような環境にある方のブログを探して読んだりもしました。
ブログは主観的な内容なので客観性には欠けますが、その前提で読めば、実際に暮らしている方のお話はリアルだし参考になります。
東京に通勤するなら駅近辺に住んだ方が良いのかな……なんて最初は思っていましたが「結局は車移動になるので、多少駅から離れても森の中の方が軽井沢らしさを感じられる」という記事を読んで「なるほど!」と思ったり。
ただこの「多少」という感覚や、どの程度「森の中」を希望するかなどは個人差があると思い、週末ごとに軽井沢に出かけては自分の目で確かめることにしたんです。
最初は、1,2回行けば見つかると思っていました。
しかしエリア、土地の広さや形、付近の様子、日当たり、価格などすべてが理想通り!というような物件はやはりそうそう見つからなくて……。私の場合は「ここだ!」という場所にたどり着くまで、およそ2年近くかかってしまいました。
私が優柔不断なのかな?と思い(笑)、移住後に何人かにヒアリングしてみたのですが、同じように新築で家を建てた方にお話を聞くと、やはり土地探しには皆さんそれなりに時間をかけられている方が多かったです。
土地探しと同時に、建物についても並行して検討を始めました。
こちらも最初は何もわからないので住宅展示場に出向き、いくつかのハウスメーカーに相談していたのですが、最終的には土地探しの途中でご縁をいただいた軽井沢の施工会社に依頼することを決めました。
軽井沢は標高1,000mの高原リゾートで、冬はマイナス15度にもなる寒冷地。また美しい景観を保つため、独自の建築基準も設けられています。
細かい部分でも、例えば暖房器具の種類は薪ストーブ、オイルヒーター、エアコン……それぞれのメリデメは?などなど、わからないことばかり。地元の施工会社の担当者に生の声を聞けるのはとても貴重でした。
どの会社を選ぶにしても、軽井沢暮らしの実際をよくわかっている方にお願いするのがベストだと思います。
このように、私は土地探しに際しても建物の検討段階にも、実際に軽井沢で暮らす方の情報にかなり助けられました。
ですので、これから軽井沢移住を検討しようという方がいらしたら、今度は私が少しでもお役に立てたらいいなと思っています。
もし何か聞いてみたいことや質問等がありましたら、インスタグラムのDMにお寄せくださいませ。こちらのコラムでお答えできたらと思います。