千ヶ滝別荘地のほぼ中心に位置する中区は、千ヶ滝別荘地発祥の地であり、100年の歴史に彩られた由緒あるエリアです。
中区は常に千ヶ滝別荘地の中心地として、西武百貨店、スケートセンター、千ヶ滝温泉ホテル等の大規模施設を要し、その時代ごとに求められた別荘オーナーの利便性の向上や余暇の充実をサポートしてきました。
別荘地創設当時、一大国民保養地の創造という斬新な理念にともない、中区一帯には、診療所、音楽堂、乗馬場、グラウンド、温浴場等の施設が建造されました。これらの施設は、別荘を単なる避暑用の別邸から総合リゾート地での静養という形に転換し、今日まで続く国内別荘文化の礎として後世に影響を与えました。

大正期の面影を今も残す中区は、区画面積に明確な基準はありません。戦前に分譲された区画は総じて大型で贅沢な敷地となっています。また、管理道路の多くは未舗装路となっており、古き良き時代の別荘地の趣きを肌で感じることができます。
地勢は平坦で起伏は優しくなだらかで車の往来も少ないので散策するにはもってこいです。