「追分宿」を散策
前回のコラムで、軽井沢は「お盆を過ぎれば秋」なんて書きましたが、とんでもなかったですね(笑)
お盆休みが生憎の天候&驚くほど寒くて、あわてて薪ストーブに火を入れたのに、後半はまた連日30度超えの残暑……。
6年前の夏に軽井沢へ移住してきたばかりの頃は真夏でも肌寒く感じ、ノースリーブはもちろん半袖すらほぼ出番がなかった記憶があるんです。
「軽井沢は夏でも長袖なんだな」「もうノースリーブ買うのやめよう」なんて思っていたのに。体が環境に慣れたこともあるし、やはり軽井沢も年々温暖化しているんでしょうね。
夕刻にスコールのような雨が降るのも、以前にはなかったですよね。
先日、追分宿を通りがかった際にふと目を奪われ『堀辰雄文学記念館』を見学してきました。
堀辰雄は、昭和初期に活躍した日本を代表する小説家の一人。
中学の校長から紹介された作家・室生犀星とともに19歳で初めて軽井沢を訪れ、以降たびたび軽井沢に滞在して文筆活動をしていたそうです。
軽井沢で暮らしていた作家・芥川龍之介とも親交があり、大きく影響を受けていて、芥川の恋人であった片山広子の娘・聡子と恋愛し彼女をモデルにした小説も残していたりもします。
また、先日テレビでスタジオジブリ制作アニメ「風立ちぬ」が放送されていましたが、こちらの作品、堀辰雄の同名原作小説から着想を得て制作されたといわれていますよね。
堀辰雄文学記念館には、堀辰雄が晩年までを過ごした邸宅や、国内外の文学をはじめ哲学・宗教・民俗学・美術・音楽など幅広い分野の蔵書が並べられた書庫などを見学できます。
ちなみに、堀辰雄文学記念館の入り口には、その昔中山道の大きな宿場であった追分宿本陣の裏門が立っています。
ここが追分宿跡地だったのかな、と思ったら、これは御代田町から移築されたもので、ここが追分宿本陣跡地というわけではないそうです。
それでも由緒のある門をくぐり、青紅葉のトンネルを抜けて歩くのはとっても気持ちが良く、夏の終わりのお散歩にぴったりでした。
9月になり読書にぴったりの季節が始まりますし、追分散策もかねてぜひ出かけられてはいかがでしょうか。
噂通りの美味しさ!「tarte K」
オープン時からずっと気になっていて、まだ訪問できていなかった(正確には何度か伺ったもののいつも売り切れで買えなかった涙)、軽井沢本通り沿いの『tarte K』。先日たまたま通りがかったらまだ品物が残っていて、ようやく購入できました!
店頭では、ワイングラスを逆さにしたような美しい器の中に、小ぶりのタルトが並んでいます。
たっぷりのフルーツが美しくデコレーションされていて目移り……今回は頑張って4つに絞りましたが、全部制覇したい衝動に駆られてしまいます。
SNSでも頻繁に目にするし、知人からも「めちゃくちゃ美味しいよ」と噂では聞いていたのですが、実際に食べてみたら感動の美味しさでした!
フルーツもフレッシュで、自然な甘さでぺろりと平らげてしまう……これは危険なスイーツですね(笑)。
私の語彙ではこの感動を存分に伝え切れないのがもどかしい。いくつでも食べたくなる中毒性があります。スイーツ好きで、まだトライしていない方にはぜひ食べてみていただきたい。
定休日は日曜・水曜ですが、変動もあるようなので、Instagramで営業時間を確認した上、夕方だと売り切れの可能性が高いので早い時間に行かれることをオススメします。
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今回ご紹介したスポット&お店
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- 『堀辰雄文学記念館』
- 場所:長野県北佐久郡軽井沢町大字追分662
- TEL:0267-45-2050
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- 『tarte K』
- 場所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢480-7